概要
「君たちはどう生きるか」という書籍は、作家・野間文芸賞受賞者・吉野源三郎氏による自伝的小説です。自身の幼少期を振り返りながら、自分が成長していく中で学んだことや考え方、自分なりの生き方を語っています。
内容
本書は、主人公・光太郎の幼少期から青年期までを描いた自伝的小説です。光太郎の幼少期は、父親の威厳や親の借金の苦しさといった不安定な家庭環境で過ごしています。そんな中でも彼は、自分の考えたことをぶつけ合う輪に加わり、友情や自意識の芽を育てていきます。
その後、不況に見舞われた時代に育った光太郎は、さまざまな仕事に就き、人生というものを考え始めます。友達との別れ、親との死別といった試練を乗り越え、「人間にとって大切なことは何か?」という大きな問いに向き合います。自分の内にある「命の輝き」と呼ばれるものに気付き、その輝きを大切にする生き方を選ぶと決心します。
感想
本書は、「君たちはどう生きるか」という書名の通り、人生において何を大切にするべきかを語っています。自分を見つめ直す機会になるとともに、背中を押してくれるような気がします。吉野源三郎氏の執筆が鮮やかで、登場人物たちの心情や物語の空気感までが読者に伝わってきます。
まとめ
自伝的でありながら、誰にでも共感できる内容である本書。「命の輝き」とは何か、具体的な方法を語ってくれるわけではありませんが、読み終わった後に長く自分なりに考え込んでしまいました。若いうちに読んでおくことをおすすめします。
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