概要
『ファウンダーズ・メンタリティ』は、ハーバードビジネススクールの教授であるジェームズ・バークマン氏が著した、起業家精神を持つ人々の考え方・行動・文化について述べた一冊である。起業家精神は、大企業にとっても必要不可欠なものであると、著者は主張する。本書では、起業家精神を持つ人々の持ち味が何か、どのように育まれたのか、そして大企業でそれをどう発揮するかについて詳しく取り上げられている。
詳細
本書は、大企業で働いている人でも、自分が起業家精神を持っているか確認することができるように、3つのパースペクティブから考え方・行動・文化について取り上げている。まず第一に、追求心(the drive for discovery)に焦点を当て、自分たちが何を指向し、どのように行動するかを見つめる。次に、経験を生かす能力(the ability to scale)を使って、思考力・行動力を拡大させ、自分自身がどのように成長しているかを確認する。そして最後に、その力をどのように使うか、すなわち目標を設定して、変革を達成する能力(the ability to drive transformation)を確認する。
「起業家精神を持つ人々の持ち味が何か、どのように育まれたのか、そして大企業でそれをどう発揮するか」という内容は、ビジネス書としてよくあるものだが、著者の考え方や表現力は魅力的である。特に、著者の語り口が明確で、はっきりとした筆致で書かれているため、心地よく読むことができる。
まとめ
『ファウンダーズ・メンタリティ』は、起業家精神がどのように生まれ、育まれ、発揮されるかを取り上げ、起業家精神を持ちたい人にとって有益な一冊である。また、大企業でも適応できる考え方・行動・文化が掲載されているため、ビジネス書に興味がある人にもオススメである。
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