はじめに
「東京タラレバ娘」は、東京で独身生活を送る30代女性たちの恋愛模様を描いた人気漫画である。その人気にあやかって、原作小説も発売され、大きな話題となった。今回は、原作小説版のレビューを行う。
ストーリー
主人公の杏は、仕事に恋愛に不満があり、自分たちが「タラレバ」(たとえば、いつか来る理想の男性との出会いを夢見て、たらればの話をする傾向にある女性)であることを認めたくない30代半ばの女性。そんな彼女のもとには、彼女たちがそれぞれ好意を寄せる男性たちが現れる。
登場人物
①杏:主人公。恋愛に不満があり、タラレバであることを認めたくない女性。
②加代:杏の親友で独身OL。杏と同じく30代半ばで、恋愛については鈍感。
③篤:杏と加代が共通で好意を寄せる男性。独身で一見、理想的な男性のように見えるが、実は複雑な家庭環境を抱える。
④拓哉:杏の元カレ。大手企業に勤めるキャリアウーマンの杏とは価値観が合わなかったが、別れた後も杏を想い続け、再び彼女との交際を申し込む。
感想
小説版の「東京タラレバ娘」は、主人公・杏の魅力が溢れる作品となっている。彼女と親交がある友人たちも、それぞれに思いを抱えており、読む者の共感を呼ぶ作品に仕上がっている。尤も、杏の思い込みが激しく、自己中心的なところがあるため、物語後半は少し薄れてしまった印象がある。加えて、登場人物たちがそれほど変化しなかったため、独身女性たちのリアリティに欠ける部分もあると感じた。とはいえ、杏の強さや友情の価値を描いた部分は、本作品の大きな魅力であると言えるだろう。
まとめ
「東京タラレバ娘」は、原作漫画版での人気を受け、小説版も多くの読者を魅了した。独身女性たちが抱える恋愛に対する悩みや、友情を描いた作品であり、30代女性を中心に人気がある。全体的には、杏を中心に物語が展開するとても魅力的な作品である。
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