『世界の果てのパン屋さん』のレビュー

あらすじ

『世界の果てのパン屋さん』は、シリーズ累計発行部数900万部を誇る作家・中村文則さんの小説です。物語は、世界各地を巡りながらパン屋を開店する主人公・阿部一郎(あべいちろう)と、彼が出会う人々との交流を描いています。

ある日、仕事でアメリカを訪れた阿部は、ひょんなことからヴェネツィアのパン屋に出会います。そこで食べたパンの美味しさに衝撃を受け、阿部は自分もパン屋を営むことを決意。以降、彼は世界中を旅しながら、独自のパン作りを学んでいきます。

感想

この小説は、パン作りの世界に足を踏み入れたことのない人にも、楽しめる作品だと思います。特に、阿部と出会う人々が、それぞれに持つ人生や考え方を描いたエピソードが印象的です。

パンを通じて人々がつながっていく様子は、あたたかく、心地よく感じられます。阿部自身も、年齢や経験を重ねるごとに、その想いが深まっていく様子が描かれるため、読み進めるうちに彼の背景が少しずつ見えてくるのが良かったです。

また、絵本作家・のらみみさんによる挿絵が、物語とマッチしていて、可愛らしい世界観を作り上げています。

全体的に、ストーリーの展開が早すぎると感じる部分もありましたが、それでも読み終わった後には、しっかりと心に残る作品だと思います。

まとめ

『世界の果てのパン屋さん』は、パン屋を舞台に人々との交流を描いた、あたたかく心地よい小説です。阿部と出会う人々のエピソードが印象的で、のらみみさんによる可愛らしい挿絵も良かったです。ストーリーの展開が早すぎる部分もありましたが、パン作りの世界に興味がある人には、読んで損はない作品だと思います。


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