『西の魔女が死んだ』レビュー

あらすじ

北海道の山奥に住む長岡家の三姉妹、桜子、百合子、菊子。おしゃべり好きで口数が多い姉、控えめな次女、極端なまでに無口な三女。そんな三姉妹の生活に、ある日突然起こった事件が…。

感想

作者の森見登美彦さんが手掛けた本作品は、不思議な世界観を持った作品が多く知られていますが、本書もまた、そんな作風を維持しつつ、一歩踏み込んだ作品となっています。

登場人物達が抱える心の闇や、過去に何があったかなど、読み進めるうちに謎が次々と浮かび上がり、最後まで飽きることがありません。

また、物語の舞台となる北海道の自然や、長岡家の古民家などが、非常によく描かれています。自然に覆われた場所と、そこで暮らす人々が、絶妙にマッチしているのが本書の特徴でもあります。

そして一番印象に残ったのが、三姉妹の性格の違いと、それによって生む実感の深さです。まるで自分自身や身の回りにいる人々のように読み進めることが出来、同時に共感することができます。

是非おすすめしたい作品です。

参考サイト:https://www.amazon.co.jp/西の魔女が死んだ-西の魔女が死んだ-森見登美彦/dp/4041055203


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