あらすじ
主人公・杏子、美香、恵理の3人は30代にして恋も仕事も上手くいかず、しがないOLとして日々を過ごしていた。そんな彼女たちは、飲み会の席で自分たちの現状を嘆き、『タラレバ』状態だと言い合うことから物語は始まる。杏子は元カレの徹や同級生の佐々木との恋愛模様に悩み、美香は結婚願望が強いものの、出会いに恵まれず、恵理は人間関係に悩みつつも、恋愛に興味がないという変わり者。
感想
『東京タラレバ娘』は、30代の女性たちのリアルな恋愛観を描いた物語である。30代という年齢は、まだ恋愛や結婚に対して深い悩みを抱える人も多く、そんな人たちにとっては共感できるストーリーだと思う。また、主人公たちの悩みや葛藤が描かれているだけでなく、自分たちがどう生きていくかという問いかけもある。そのため、女性だけでなく、男性でも楽しめる作品だと思う。
また、登場人物たちはそれぞれ個性的で、一人ひとりの葛藤や悩みを描くことで、物語全体が深みを増している。ただ、一人ひとりのキャラクターがそれほど魅力的というわけではなく、主人公以外のキャラクターの動きが薄い印象を受けた。
そして、ストーリーが進むにつれて、恋愛描写よりも友情や家族愛が物語の主要なテーマになってくる。最終的には、3人の友情がより強固になり、それぞれの人生に光が差し込むハッピーエンドとなる。
まとめ
『東京タラレバ娘』は、30代の女性たちのリアルな恋愛観を描いた物語。登場人物たちの葛藤や悩みが描かれており、共感できるものがある。また、友情や家族愛が物語の主要なテーマとなっており、最終的には3人の強い絆が生まれるハッピーエンドで終わる。ただ、キャラクターの動きが薄い印象を受けた点が残念であったが、全体としては楽しめる作品であると感じた。
参考文献:『東京タラレバ娘』、山本おさむ、講談社、2017年。
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