概要
『人が動物を殺す理由』は、生命倫理学者のピーター・シンガーが、人間による動物への殺害がなぜ許容されているのか、それをどう考えるべきかについて探求した書籍です。
感想
本書を読んで、私たちが一般に動物を殺害する理由は、人間中心であることが改めて感じられました。例えば、肉食の文化が根づいていると言われる日本でも、肉が豊富に食べられるようになったのは、農耕が発展し、家畜を飼い、それらが利益が出るようになったからです。つまり、動物を殺害することは、あくまでも人間にとって有益であるという前提があるにも関わらず、それがあまりにも当たり前のように考えられていることに疑問を感じました。
また、本書では、動物には感覚があり、苦しみを感じることができるということが詳しく解説されています。現代社会で動物を殺害することが当たり前になっていることを知ったうえで、それがどれだけ残忍な行為であるかを改めて認識し、自らの行動を考えるきっかけになりました。
まとめ
『人が動物を殺す理由』は、動物を巡る倫理的な問題について考える手引きとなる書籍でした。簡単に動物を殺害することを許容する前提を疑問視し、自分の行動を振り返るきっかけになると思います。
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