『アンノウン・カウントリーズ』:超大国アメリカの知られざる住民たちを追う旅

概要

『アンノウン・カウントリーズ』は、アメリカの各地を旅し、一般的なイメージから外れる住民たちにスポットライトを当てたレポート本です。著者のジャーナリスト、カール・エリカソン-ハリス氏は、自分が知っているアメリカとは違う現実を発見しました。彼が旅した場所には、黒人・先住民・ファースト・ネーション・ラテン系人々など、多様な民族的背景を持つ人々がいます。

レビュー

本書は、各地の住民たちの背景や歴史に焦点を当て、アメリカ社会の闇部分に光を当てる努力が見られます。特に、先住民族に対する差別について、全く知らなかったことを知らされる場面が多かったです。著者が出会った人々から聞いたトラウマや悲しみに触れることで、アメリカの「真の姿」を知ることができました。

また、著者が描くビジュアル・ディスクリプションは素晴らしいと思います。アメリカの風景と人々の表情が非常に鮮やかに描かれ、感情移入することができました。

一方で、本書は時折政治的な発言が入ることがあり、そこだけは若干感情的になっていると感じました。しかし、全体的には非常に衝撃的で、読んでいて刺激的な旅に感じました。

感想

『アンノウン・カウントリーズ』は、アメリカ社会に住む多様な人々を描いたレポート本です。著者の旅で発見された現実は、私たちが思っているアメリカの姿とは違うものでした。本書を読むことで、世界観が広がり、それぞれの立場に立った人々との対話や理解が大切だということを改めて認識しました。どんな人でも、誰かから見れば「アンノウン」かもしれない。本書は、誰しもが同じ人間として扱われるように訴えかけています。


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