ストーリー紹介
『オオカミ少女と黒王子』は、原作コミックスが既刊13巻を数え、アニメ化もされた人気作品です。主人公の篠原エリカは、クラスで浮き名のする「オオカミ少女」。自分に自信が持てず、慕ってくれる友達にも本当の自分を見せることができずにいます。そんなある日、偶然出会った男性・玲司が彼女の「カレシ」になると言い出します。しかしその男性こそ、実はエリカをだまして、「偽カレシ」として自分の意のままに動かしている黒王子・佐藤玲司でした。
レビュー
『オオカミ少女と黒王子』は、少女漫画の王道「嘘の恋愛」を描いたストーリーですが、物語が進むにつれ、エリカと玲司の心情が描写されることで深みが増します。特に玲司の過去が描かれるなか、彼の言葉や行動に対して、読者は現実とファンタジーの狭間を揺れ動くような気持ちになります。
また、作者・八田鮎子さんの描く絵柄は、細かなタッチや優しい表情、キャラクターの設定にこだわりが感じられ、読み進めるうちにキャラクターたちが身近に感じられてきます。
物語は些細な嘘から始まったようですが、読者もエリカのように「本当の自分」を出せなかったり、玲司のように「本当の自分」を出したくないと思う瞬間があるかもしれません。そんな悩みを抱えている人にこそ、お勧めの作品です。
まとめ
『オオカミ少女と黒王子』は、嘘の恋愛を描いたストーリーに、キャラクターたちの心情や細かな描写が加わることで、深みが増した作品です。作者の八田鮎子さんの描く絵柄や設定も魅力的で、キャラクターたちが身近に感じられます。自分に自信が持てなかったり、本当の自分を出せない人にこそ読んでほしい一冊です。
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