あらすじ
主人公・牧野つくしは、超大富豪の子息・花沢類と同級生であり、超エリート校・松林学院での日々を送っていた。そんな彼女は、弁当を準備していたところ、学院内で最もワルいF4(花4人組)のリーダー・道明寺司に「公園で待ってる。」と言われ、そこで彼女はF4の行為に巻き込まれる。
感想
高校生活を描いた青春漫画の中でも、社会現象を引き起こすほどの大ヒットになった『花より男子』。数多くの展開、バトル、キャラクターたちの成長や葛藤、そして友情と恋愛模様と、多岐に渡るストーリーは、読んでいる人の心をグッと掴んで離さない、不思議な魅力を持っています。
この作品の魅力は、主人公たちが抱える悲しみや苦しみ、孤独感が共感を呼ぶ点にあると思います。登場人物たちは、ある意味壊されていく過程が描かれていますが、自分なりの答えを見つけ、立ち上がっていく姿は、本当に勇気があると思います。
また、恋愛要素も抜群に面白く、登場するキャラクター全員に恋愛感情があるという点も大きな魅力の一つです。どのカップルにもファンが多く、細かいシーンにまで注目する読者も多いのではないでしょうか。
さらに、作者の神尾葉子氏が考えた世界観も、興味深いものです。F4、そしてつくしを含めた主要キャラクターには、カラーによって意味があるようです。紫色は高貴さ、青色は清らかさや潜在能力、黄色はパワーといった具合に、作者がキャラクターたちに与えたカラーがそれぞれの性格や運命を暗示していると言われています。
全体的に、初めは少女漫画かと思いましたが、男性ファンも多く、幅広い世代に支持される作品だと感じました。どんな人にもおすすめできる、傑作中の傑作です。
評価
9/10
この記事は、漫画『花より男子』のレビュー記事でした。
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