『デーモン閣下の美術観』レビュー

デーモン閣下のアートブック？

「デーモン閣下」と聞くと、皆さんはどのようなイメージを持たれますか？私は、彼の独特なルックスやドラマーであること、そして時代の象徴的存在であることなどを思い浮かべます。ですが、彼が芸術にも造詣が深く、実際にアーティストでもあることはご存知でしょうか？

本書『デーモン閣下の美術観』は、その彼が過去に発表したアートワークを集めたアートブックです。初めて手にする方には、まずデーモン閣下がアーティストであることを知っていただくことができるはずです。

アートブックとはいえ、「デーモン閣下の美術観」はアート作品を集めた単なる画集ではありません。本書の醍醐味は、デーモン閣下本人が自身のアート作品や美術鑑賞に対する考え方を語っている部分にあります。

さらに、作品を撮影して美しくレイアウトされた本書は、彼のアート作品の全貌を網羅している点にも注目が必要です。過去に個展を行った際には、作品を一部しか発表しなかったこともあったそうですが、本書を手にすればその補完もできます。

私は、デーモン閣下の音楽はもちろん、映像表現、ファッションにまで影響を与えた彼の美的感覚に興味があり、本書を手にしました。アートに限らず、美学的な視点で何かを見ることが好きな方には、是非とも手に取っていただきたい一冊です。

「デーモン閣下の美術観」は、アーティストとしてのデーモン閣下を知ることができ、彼のアート作品の全貌も把握できる貴重なアートブックです。撮影やレイアウトも美しく、アートファンであれば必見の一冊です。