『細胞はなぜ動くか』のレビュー

概要

『細胞はなぜ動くか』は、東京工業大学の伊藤淳一教授が細胞が動く仕組みを解説した著書です。細胞自体がどのように動くか、細胞の外側からの刺激によってどのように動くか、またその仕組みに基づいた人工細胞についても解説されています。

感想

本書は非常にわかりやすく、学者でなくても理解できる内容でした。著者が細胞を通して示している物理学の理論も理解しやすく、自然現象を数学的に説明することができる理論の面白さを再確認することができました。

また、本書では数学的な表現を多く用いていますが、数学が苦手な人でも理解しやすく、図を交えてわかりやすく示してくれます。読んでいると学術的な内容であることを忘れてしまうほど、ストーリーが進んでいきます。

ただ、本書を読むにあたって、高校数学の知識があった方が理解しやすいかもしれません。私自身高校数学は苦手で、内容をしっかり理解するのに苦労しました。しかし、最後まで読みきったことで、物理学や生物学に対する理解が深まったため、苦労した甲斐はあったと思います。

まとめ

『細胞はなぜ動くか』は、細胞の動きについて学ぶには最適な本であると思います。専門的な言葉が多く出てくるため、中身を理解するにあたって高校数学の知識は必要ですが、内容が理解できた場合には、自然界における微小な力の働き方や、人工細胞の可能性について興味深い内容が語られています。学術的な内容に興味ある方には是非一読してほしい本です。

※本記事は執筆者の個人的な感想となります。


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