『君の膵臓をたべたい』レビュー

あらすじ

主人公の“僕”は、高校生活が退屈で心に何も残らないまま卒業式を迎える。そんなある日、彼は病院で“姉妹子”と呼ばれる同級生・山内桜良に出会う。桜良は鮮烈な個性を持ち、心優しい“僕”に交友を申し出る。そんな中、“僕”は桜良の“秘密”を知り、二人は深い絆で結ばれる。

感想

この小説は、イラストレーター・住野よるによる青春小説です。
ストーリー自体はシンプルながら、住野よるの緻密な文章表現やストーリー展開、登場人物たちの心情描写がとても心に響きます。個人的には、主人公の“僕”が自分自身に重なってしまい、感情移入しやすい作品でした。

特に、病を抱えた山内桜良の強さや葛藤が描かれた描写は、ただただ感動しました。また、桜良と“僕”が織り成す物語の中の会話には、この小説のキーポイントが隠されています。そのため、一読してすぐには理解できなかった箇所があった方は、もう一度読むことをおすすめします。

私はこの小説を読んで、今もなお桜良から学ぶことが多いと感じています。心に響く青春小説を読みたい方には、ぜひおすすめです。

※写真は住野よる『君の膵臓をたべたい』文庫版(双葉社)


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