『斜め上のトリック』

あらすじ

主人公の大学生・尾形銀平は、ふとしたきっかけでカードマジックに出会い熱中していた。ある日、偶然見かけた謎の女性・花巻紫苑に惹きつけられ、彼女が経営するマジックバーでアルバイトを始めた。しかし、そこで働くうちに、紫苑の過去やバーに訪れる常連客達の秘密に巻き込まれてしまう。

感想

本作は、マジックを題材にしたミステリー小説である。筆者の筆遣いがとても上手く、情景描写や心理描写が細かく描かれているため、読者は尾形の目線で物語に入り込むことができる。また、マジックの解説や技の紹介などもあり、マジックに詳しくない読者でも楽しめる内容となっている。

ストーリー展開も緻密で、紫苑の正体や、常連客達の秘密など、謎が次々と明かされていく展開は読者を引き込む。ただ、紫苑の過去がやや図太く感じられたり、最後の展開が急だったりする点がちょっと残念だったかもしれない。

全体的には、マジックが好きな方にはもちろん、ミステリーが好きな方にもオススメの作品である。

評価

★★★★☆

参照:https://bookstore.com/sample-book


投稿日

カテゴリー:

投稿者:

タグ:

コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です