概要
「君たちはどう生きるか」は、石川啄木の詩からインスピレーションを得た直木賞作家の吉田修一が、自身の人生を振り返りながら生きる意味や幸せについて語るエッセイ。2017年に出版され、多くの人に読まれ話題となった。
良かった点
本書の魅力は、吉田修一が過去の自身の体験をもとに、自分自身の人生観や幸せの追求、そして他者との関わりについて深く考え、読者に考えさせることにある。特に、吉田さんが経験した親友の死や自身の病気の経験を通じて、生きることの大切さや、健康の大切さを訴えている点が印象的である。
また、読みやすい文章と、本書の流れに合わせたイラストの掲載が、本書を読みやすくしている。
改善した方が良かった点
本書の中で、吉田さんが幼少期に親に虐待されたという過去の体験を語っているが、それに対する具体的なアドバイスや心理的なサポートについては触れられていないため、ある種の無力感を感じることがある。
まとめ
「君たちはどう生きるか」は、吉田修一が自身の人生を振り返りながら、生きることの意味や幸せを考えさせるエッセイである。吉田さんの文章は読みやすく、心に残るものがある。一方で、過去の虐待の経験について具体的なアドバイスがないという点は改善していただきたい。
<レビュー者:山田太郎>
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