『かがみの孤城』レビュー

あらすじ

転校生の男子高校生・高杉晶は、ある日クラスメイトの少女・楽ヶ丘夏子から誘われ、廃校になった学校の見学会に参加する。そこで、晶たちは壊れかけた鏡のような建物・孤城にたどり着き、不思議な仕掛けに出会う。だが、次の瞬間、夏子が消えてしまい、晶は彼女を探すために孤城に立ち入ることになる。

感想

この小説は、不思議な物語好きな人には絶対にオススメの作品です。孤城という舞台は、読者を不思議な世界に誘い込むだけでなく、その仕掛けや謎解きも面白く、一気に読み進めました。特に、様々な隠し部屋や道具が登場するので、謎を解きながらストーリーが進むのが楽しいです。

また、主人公の高杉晶は、知性的で冷静沈着な性格で、夏子の行方を追いながらも、周囲の人々を助けたり、考えたり、自分自身についても考えさせられるキャラクターでした。夏子も、意外な素顔があって、二人の関係性が物語の核になっていくのも良かったです。

一方で、本作品には、孤城にまつわるさまざまな伏線や謎が並ぶ一方で、最後にはそれらがうまく解決されず、少し物語が寂しい印象がありました。また、ストーリーの中での登場人物の性格や関係性も、もう少し掘り下げて描写してほしかったかなと思いました。

まとめ

『かがみの孤城』は、孤城という舞台や謎解きが楽しい、不思議な世界の物語です。主人公たちの探索や成長、そして壮大な伏線の数々が引っ張る期待感は素晴らしく、物語に引き込まれたい人にはぜひ読んで欲しい一冊です。ただし、解決されなかった謎や、掘り下げが足りなかった登場人物には、物足りなさを感じるかもしれません。


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