あらすじ
主人公の「佐藤さん」は、18歳で退職した以来、18年間ずっとコンビニで働いている。周りの人々から「普通じゃない」と言われ続ける彼女だが、自分自身はコンビニが居心地がいいと感じていた。ある日、佐藤さんは家族の圧力により結婚を迫られ、「普通の人間にならないといけない」と思い自分探しの旅に出る。
感想
この小説は、社会からの圧力により「普通であること」が強制される中、自分らしさを見失わないことの大切さを描いたものだと思う。
主人公の佐藤さんは、家族や友人たちから「おかしい」と指摘され続け、自分自身も違和感を感じつつも、コンビニが自分に合っていると感じ、その生き方を選択し続ける。しかし、結婚を迫られたことで、「普通の人間にならなければいけない」という考えに支配され、自分自身が誰なのかを再度考える。
佐藤さんの旅の中で、新たな人間関係が生まれ、様々な人生観を持つ人々と出会い、自分自身が今まで選択してきたライフスタイルと向き合い、真の自分自身を見つけることができた。
この小説は非常に奥深く、何度読んでも新たな発見があると思う。ぜひ読んでみてほしい。
参考書籍情報:
著者:村田沙耶香
出版社:文藝春秋
発売日:2016年6月
価格:1,400円(税別)
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