概要
「東京ナイトスカイイズ」は、東京の夜景を背景に、複数の恋愛模様が織りなされる青春小説である。著者は、人気作「君と踊る、7日間」で知られる瀬尾まいこさん。
ストーリー
主人公の櫻井瑠衣は、高校生活最後の夏休みにイタリアの留学先から帰国。帰国早々、友人たちと夜景を見に行くことになるが、そこで出会った男性・北沢に興味を抱いてしまう。しかし、彼は既に別の女性と付き合っているという。
一方で、瑠衣の幼馴染である柴田は、瑠衣のことが気になっているようだ。また、瑠衣は高校の先輩である浅井の恋人が浮気をしていることを知り、彼女を助けようとする。
瑠衣や周りの人たちが、それぞれの恋愛模様を過ごしていく中、夜景を背景にしたロマンティックなシーンや感動的な場面が描かれる。
感想
瀬尾まいこさんの作品は、どの作品も青春時代を描きながらも、登場人物たちの感情表現がリアルで共感できるものが多いのだが、この作品も例外ではない。
夜景を題材にした作品は多数存在するが、本作品は登場人物たちが夜景を見ながら自分自身を見つめ直し、成長していく姿が描かれている点が秀逸だと感じた。また、瑠衣と北沢の恋愛模様は、複雑な心理や人間関係が描かれており、非常に鮮やかに描かれている。
ただ、少しストーリーが疎かになっているシーンもあったため、細かく読まないと理解しきれない部分もあるかもしれない。また、作品全体としては、やや特に突出した印象がないと感じた。
まとめ
「東京ナイトスカイイズ」は、夜景を背景に複数の恋愛模様が織りなされる青春小説である。登場人物たちの感情表現がリアルで共感でき、特に瑠衣と北沢の恋の部分は非常に鮮やかに描かれている。ストーリーが疎かになっている部分もあるが、全体としてはおおむね良い作品だと思う。
【評価】
・ストーリー：★★★
・キャラクター：★★★★
・感動度：★★★
・素晴らしい場面：北沢と瑠衣の語らい
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