あらすじ
主人公の雪穂は掌編小説を書くことが大好きな大学生。ある日、彼女は匿名の小説サイトに投稿した作品が読者から高評価を得ていることを知り、そのサイトに通い始める。そこで出会った、そのサイトの中でもトップクラスの作者・翔太に憧れを抱くようになる。だが、その翔太にはある秘密があった。
感想
本書は、小説家としての憧れを抱く若者たちの心情を描いた作品だ。主人公の雪穂が、自分の書く小説に自信が持てずに悩む姿や、翔太と出会ってからの心の変化が描かれており、非常に感情移入しやすい。また、翔太の秘密に関する展開も、最後まで読者を引き込みながらクライマックスへと導く。
ストーリーが短めであるため、読み始めたら一気に読み進めてしまうのが特徴的だ。また、文章自体も読みやすく、中学生以上の読者層にもオススメできる。
総評
掌編小説を書くことがどうしても辞められない若者たちには、共感できる要素が多く含まれている。短い物語でも人生を切り取ることができる魅力に触れられる一冊である。
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