概要
本書は、作家・白石美帆の小説『蜜蜂と遠雷』のレビュー記事です。
ストーリー
主人公・四方田綾乃は、一人の老舗和菓子屋の娘でありながら、音楽家を目指し、東京で暮らしています。彼女は偶然、浅草で出会ったサックス奏者・友利新と出会い、彼の音楽に魅了されます。
一方、四方田家の家業である和菓子屋は、倒産寸前であり、綾乃は実家に呼び戻され、その窮状に直面します。
そんな中、友利はバンド『クラウドウエイク』として音楽活動を行っています。彼は綾乃に、バンドのボーカルとして参加するように誘います。こうして、綾乃は自分の本当の夢と、実家の危機という二つの問題を抱えながら、友利率いるバンドと共に全国ツアーを踏み出します。
感想
本書は、音楽や和菓子作りに情熱を注ぎ、夢を追いかける若者たちの成長を描いた作品です。綾乃や友利といった登場人物たちが、自分たちの夢を実現するため、苦難に立ち向かっていく姿勢が見ているこちらにも勇気を与えてくれます。
特に、和菓子作りの描写が非常に細かく、それだけに綾乃や家族の想いが伝わってきます。また、友利やバンドメンバーたちの音楽に関する熱意も、読者に熱い思いを伝えてくれます。
綾乃と友利の恋愛を中心に描いたラブストーリーとしても、しっかりと構成されており、思わず胸が熱くなる場面が多々ありました。
まとめ
『蜜蜂と遠雷』は、音楽や和菓子作りを通して夢追い人たちの成長を描く、熱い青春小説です。緻密な描写とともに織り込まれた恋愛要素も素晴らしく、オススメの一冊です。
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