あらすじ
主人公の僕は高校生。ある日、クラスメイトの山内桜良から、彼女が「すぐ死んじゃう膵臓病」と告白される。僕は彼女の願いである「秘密」を共有することになり、彼女の膵臓病と向き合うことになる。そして、桜良の死後、僕は彼女の日記を読み、視点が彼女から自分に移る。そして、彼女の死に向き合い、成長していく過程を描いた物語である。
感想
本書は、純粋な青春小説のように思えるが、膵臓病という重いテーマが随所に表れる。桜良という女性が、彼女の病を隠し通し、最後まで普通の高校生活を送ろうと決意する場面は感動的であった。また、彼女が死んだ後、彼女が日記に残したある願いを叶えるために、僕が走り出す場面は圧倒的な感動を与えてくれた。物語中、あと一歩が辛く、苦しみや不安を抱える登場人物たちの姿は、現代社会で生きる人々に共感をもたらすことができる。
評価
本書は、物語の中心は膵臓病だが、青春小説としての面白さ・感動を追求することにも成功している。また、桜良の死に向き合うことを通じた、言葉にできない悲しみや喪失感の表現もよくできていると思う。この作品は、心に刺さり、胸に残る作品であり、全体的に感動を与えてくれたため、オススメできる小説である。
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