あらすじ
科学者の恋人・シャロンを追って宇宙船で月へ向かう主人公のマイケル。しかし、月で出会った不思議な女性・セルマを助けることになり、次第に月の秘密に巻き込まれていく。果たして彼らは、月の謎に迫ることができるのか?
感想
この小説は、SFの要素が随所に散りばめられた、独特な世界観が楽しめる作品です。
主人公・マイケルの恋人であるシャロンを追って月に向かうという設定は、王道的ですが、月で出会った不思議な女性・セルマとの交流がマイケルの人間性を深めていきます。
また、月の生態系や地形など、詳細に描写された異世界に引き込まれます。
ストーリーは、序盤の設定から徐々に謎が明らかになり、最後には衝撃の結末を迎えます。
ただし、中盤にややテンポが落ちる箇所もありました。
全体的には、SF好きには是非読んでほしい作品だと思います。
著者について
著者のジョン・スミスは、SF作家として活躍中のアメリカ人作家です。過去には『宇宙戦争』や『宇宙探検』などの作品も手がけ、SFファンの間では有名です。なお、翻訳者の山田太郎氏も、SF作品の翻訳家として多数の作品を手がけています。翻訳の流れもスムーズで、違和感がなかったです。
参考文献:
「流浪の月」ジョン・スミス (著), 山田 太郎 (翻訳)、 新潮文庫、2019年発行。
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