あらすじ
主人公の青年ジョンは、父親が残したボクシングジムを継いでいる。しかし、現役時代の怪我が原因でリングに上がることができず、ジムの経営に苦しんでいた。そんなある日、かつての強敵であるアンディからボクシングマッチの挑戦状を受け取る。ジョンはボクシングへの想いを思い出し、挑戦を受けることに。
感想
「ファイアパンチ」は、ボクシングを題材にしたスポーツ小説だ。ジョンの成長やアンディとの因縁、そして試合前夜の緊張感など、ボクシングにまつわる様々な要素が描かれている。
筆者の描写力には圧倒された。試合中の動きや、試合前に見せる戦略会議の場面など、細かな描写があり、リアルに試合に引き込まれた。
また、ジョンの過去やプライベートのエピソードも充実しており、主人公の成長を感じ取ることができた。読み終わった後は、ジョンに勇気をもらったという気持ちになった。
一方で、アンディの描写が浅く、彼がどのような人物かはあまり伝わってこなかった。せっかくの因縁設定がもったいないと感じた。
総評
「ファイアパンチ」は、ボクシングファンにはたまらないスポーツ小説だ。また、ボクシングに興味のない人にも楽しめる、心温まる作品だ。
ただ、アンディの描写がもう少し深くなれば、もっと引き込まれた作品になったのではないかと感じた。
評価
・ストーリー: 4/5
・キャラクター: 4/5
・描写力: 5/5
・感動度: 4/5
総合評価: 4.3/5
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