ストーリー
本作は、東京が2つの月に照らされる「1Q84」という異次元の世界を舞台に、主人公の私小説家・近藤史恵と元殺し屋の桐原幸雄の物語が展開される。史恵が新しい仕事に就くために小学校に向かう途中で、彼女を含む多くの人々が「1Q84」に迷い込んでしまう。
レビュー
まず、作中の世界観が非常に面白かった。現実とは異なる、2つの月が出ていて景色がまるでピンクに染まる異世界に迷い込んだような感覚になります。物語は村上春樹独特の文体で綴られており、世界観への没入感が非常に高くなっていました。
また、主人公の史恵や幸雄のキャラクターも魅力的でした。史恵は自分の才能に自信を持てずに生きてきたため、異世界に迷い込んだことで自分自身を見つめ直すきっかけとなる。幸雄は元殺し屋という過去を持ち、史恵との出会いが彼に対する救いとなるなど、それぞれの心の変化が描かれている。
ただ、細かい描写や登場人物の多さなど、全体的に長すぎると感じたところがありました。また、ストーリー全体で言うと、あまりスッキリと終わった感じがしませんでした。
まとめ
「1Q84」は、村上春樹の代表作として知られる作品です。唯一無二の世界観やキャラクターたちの心の変化など、非常に魅力的な要素が多い一方で、長すぎるストーリーやあまりスッキリした終わり方など、改善点もあると思います。全体的には、興味深い作品だと感じたので、おすすめです。
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