概要
「三体」は、中国の作家、劉慈欣によって書かれたサイエンスフィクション小説である。2008年に中国で刊行され、その後翻訳版も世界中で出版された。本書は、人類とエイリアンとの交流、生命と宇宙の物語を描いており、様々な視点から考えさせられる一作だ。
ストーリー
物語は、文化大革命時代からスタートする。主人公のイェ・ウェンジーは、革命期に父親が自殺したことや、自身の才能を生かせない現実に苦しんでいた。そんな彼女が、父親が参加していた秘密組織「紅岸基地」の存在を知り、その秘密を解明するために奔走することになる。
一方、地球とは異なる惑星からやってきたエイリアンたちも登場する。彼らは、地球が住める環境ではなくなってきており、そのために地球に移住する計画を立てている。イェ・ウェンジーは、紅岸基地によって送られた通信信号がエイリアンたちと繋がっていることを発見し、人類とエイリアンとの接触を始めることになる。
本書は、エイリアンたちも含め多彩なキャラクターたちの活躍が描かれ、物語は展開していく。
感想
「三体」は、読んでいて非常に面白い作品だった。劉慈欣の文章は、キャラクターたちの内面や生き様、宇宙空間の表現など、豊かな表現力があると感じた。また、「紅岸基地」やエイリアンたちの技術など、SFファンにはたまらない描写もある。物語の後半には、独自の視点から捉えた人類のあり方についても考えさせられる。ただ、時折、ストーリーが複雑になるため読みにくい箇所があった。それでも、全体的に面白い作品だと思う。
まとめ
「三体」は、SFファンなら一度は手にとってみたいと思える作品だ。劉慈欣の文章の豊かさや、人類とエイリアンたちが大きくからみあう物語は、独自の世界観を持っている。時折読みにくい箇所もあるが、SF作品を愛する人には、おすすめできる一作である。
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