概要
『教場』は、アンソニー・ライアンによるミリタリーサスペンス小説であり、ジャック・ライアン・ユニバースの一部である。今回は、その中でも『教場』を読み、感想を述べたいと思う。
あらすじ
物語は、アメリカ国防総省軍事戦略部門に勤務するドミニク・カルルッチ大佐が、一つの“紛争”に巻き込まれることから始まる。カルルッチは、中国の高官殺害の情報をつかみ、その報復攻撃を予想。だが、アメリカ政府はその報告を拒否し、彼はその立場を追われることとなる。
しかし、彼の勤務する機関とは別に、クライド・バンセントという自称未亡人を助けるため、カルルッチは単身で中国へ向かうことに。そこで、様々な事件に遭遇しながら、バンセントとともに事件に挑む。
感想
本作は、アンソニー・ライアン自身が、多くの情報分析に基づいて執筆した小説だけあり、非常にリアルでありながらも、巧みにストーリーが練りこまれている。また、ミリタリーサスペンスの要素が豊富であり、とてもテンポが良く、一度手にしたら最後まで読み通したくなってしまう。
個人的には、物語中に登場する登場人物の情報分析や、親子の絆、紛争解決など、多岐にわたるテーマがチャッカリと盛り込まれているところが、特に好印象を受けた。
ただ、物語中で使われる専門用語や、政治の場面が多いことから、海外ニュースやミリタリー関係に造詣の深い方が、より楽しめる作品となっていると思う。
まとめ
『教場』は、アンソニー・ライアンのリアルな情報分析に基づいたミリタリーサスペンス小説であり、特に海外ニュースやミリタリー関係に興味がある方には、非常に楽しめる作品になっている。テンポが良く、一度読んだら最後まで手放せなくなること必至。ぜひ手にとって読んでみてほしい。
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