ストーリーの概要
「坂の上の雲」は、明治時代から大正時代にかけての日本を舞台に、日露戦争から第一次世界大戦までの時期を描いた小説です。主人公である陸軍士官の瑞々しい成長と、彼が歩んだ時代背景を通して、歴史の変遷や人生哲学が緻密な筆致で描かれています。
読後の感想
この小説は、歴史直系の小説ということで、最初は難しそうだと思っていたのですが、実際に読んでみるとサクサクと読み進めることができました。作者の司馬遼太郎は、現代的な語り口で書いているため、古臭い印象がなく、とても読みやすいと感じました。
そして、本書の最大の魅力は、人物描写にあると思います。主人公の瑞々しい成長、また彼が出会う人々にもそれぞれに魅力的なキャラクターが描かれ、その人間模様が見事に描かれています。
また、歴史的な出来事を小説で表現することで、歴史の道筋だけでなく、当時の人々が抱いていた思いや、苦悩、希望なども浮かび上がってくるような印象を受けました。このように、小説だからこそ描ける魅力を感じることができました。
まとめ
「坂の上の雲」は、時代とともに描かれる主人公の成長や、出会う人々の心理描写が見事に描かれ、時代背景も緻密に描かれています。歴史に興味がなかった人でも楽しめる、現代的な語り口の小説だと感じました。
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