概要
『銀河英雄伝説』は、作者・田中芳樹による日本のSF小説シリーズである。1982年から1987年にかけて、徳間書店より全10巻が刊行された。その後、アニメ化、ゲーム化などのメディアミックスも行われた。
あらすじ
3000年後の未来、人類は銀河全域に進出し、銀河帝国と自由惑星同盟による二大勢力が成立した。銀河帝国皇帝ラインハルト・フォン・ローエングラムは、自由惑星同盟の反乱鎮圧を企て、そのために現場指揮を執ることを決意する。一方、自由惑星同盟側も、伝説的な軍人・楊貴妃の活躍により反乱軍をまとめ上げ、戦いに挑む。
感想
本作は、個性的なキャラクターが多数登場し、戦略的かつ政治的な軍事戦争が展開されることが特徴である。登場人物の心理描写が詳細に描かれており、緻密な世界観も魅力のひとつである。また、作者・田中芳樹はドイツ史に詳しく、ラインハルトのモデルとなったフリードリヒ2世や楊貴妃のモデルとなった楊貴妃に手短に触れていたり、台詞中にドイツ語が出てくる等、作品内には多くの外国の要素が含まれている。読み応えがあり、SF作品が好きな方にはお勧めの一冊である。
評価
総合的に見ると、本作は傑作と言える。登場人物の心理描写に加え、戦闘シーンも迫力があり、細部まで描かれた世界観も魅力的だ。また、ドイツ史、政治、哲学など多くの知識が詰まっており、読み応えがある。途中、やや冗長な箇所があるものの、総じて素晴らしい作品である。
以上、『銀河英雄伝説』のレビューでした。
コメントを残す