『僕たちはどうかしている』（著：米澤穂信）のレビュー

ストーリー

主人公の少年・天馬は、毎晩見かける幽霊の女の子・姫子を助けるため、同級生の美少女・千紗とともに奔走する日々を送っていた。しかし、その実態は何もかもが嘘である「姫子」と、実は天馬と同じくらい変わり者の千紗。そんな彼女たちとともに、天馬は日々様々な事件やトラブルに巻き込まれながら、自分自身の心の闇と向き合っていく。

感想

「僕たちはどうかしている」は、青春要素とミステリー要素が詰まった作品です。毎回の事件やトラブルが、単なるミステリーではなく、主人公たちが抱える心の問題と深く結びついているのも特徴的です。
また、主人公たち3人の生きづらさや孤独感といった心の問題に、多くの読者が共感し、感情移入して読み進めることができると感じました。
ストーリー展開やキャラクター造形、心理描写にも優れ、サスペンスやドラマが織りなす物語に引き込まれること間違いありません。

評価

「僕たちはどうかしている」は、多くの人が抱える心の問題をリアルに描き、深く共感できる作品です。青春ものやミステリーものが好きな方には特におすすめです。また、著者の筆力の高さにも感動しました。全体的に満足度が高く、10点満点で9点と評価します。