『君たちはどう生きるか』の書評

概要

『君たちはどう生きるか』は、泉鏡花の小説『山椒大夫』から引用された有名な言葉でもあります。本書は、作家・池井優が平凡なリーマンサラリーマンとして働く中で、人間としての生き方や幸せ、仕事との向き合い方などを考えるきっかけとなったエピソードを通じて、よりよい人生を生きるためのヒントを提供しています。

内容

初めはただ単純に仕事に対する不満ややりがいのなさに苦しむ主人公・大和田雅人の姿勢に共感する一方で、徐々に物語はより深層に入り込んでいきます。
彼が仕事でもプライベートでも出会った人々の思いや考え方、生き方が明かされることで、自己中心的な考え方に陥りがちな現代人に、多角的な視点で物事を見ることの大切さを提示してくれます。
また、多忙な現代社会におけるストレスや孤独、人間関係の難しさにも深く切り込んでおり、様々な人生模様から生まれる共感や感動が胸に迫ってきます。

評価

本書は、深い洞察力と人間愛に満ちた、強くて儚い物語とも言えます。心の痛みや迷い、喜びややりがい、何よりも愛。これらが作中の人物たちのエピソードを通じてリアルな形で描かれており、読み終えた後には何かを感じたり、考えたりすることが出来る一冊です。
また、筆者の軽やかなタッチにより、気軽に読める点も良いところでしょう。
全体的に、大変におすすめできる一冊となっています。

参考:https://www.amazon.co.jp/dp/410350331X


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