あらすじ
20歳の大学生、トオルは友達の死に大きく影響を受け、夜中に一人で散歩をしていると、かつての恋人、ナオコと再会する。ナオコは既に結婚をしていたが、トオルの心はナオコとともに過去にある。そして、彼女の夫が亡くなったことで、再びトオルとナオコの関係は始動する。
感想
本作は、村上春樹の代表作の一つで、大学生の青春と愛の物語を描いた作品である。著者の描写により、自分自身がトオルと同世代であることを感じさせられる。自分自身の青春時代にも、同じような恋愛や友情、悩みがあったという懐かしい思いがよみがえる。また、村上春樹独特の世界観や言い回しも本作ではしっかりと現れており、それだけでも読む価値がある。ただし、物語が途中で進まなかったり、掘り下げられなかったりする点があるため、綿密な文章の理解が必要だと感じた。
おすすめ度
7/10
本作は、若者に向けた青春小説としてはすばらしい作品だが、エピソードが掘り下げられていなかったり、展開が途中で進まなかったりといった点がある。しかし、村上春樹の独特の言い回しや世界観に親しめている人は、ぜひ読んでみてほしい作品である。
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