『ノーサイド・ゲーム』のレビュー

概要

『ノーサイド・ゲーム』は、作家の古沢良太氏による小説で、ラグビーを題材にしたサスペンス作品です。文庫版は全3巻で、2019年に映像化され話題となりました。

ストーリー

物語は、2年前に日本代表に選ばれ、怪我で帰郷していた元ラグビー選手・稲垣亮太が、故郷の福岡で再出発を決意し、かつての仲間とともにラグビーチーム「新生福岡アサルト」を設立するところから始まります。

しかし、稲垣はある日、強制捜査により逮捕され、新生福岡アサルトもクラブ登録が拒否されてしまいます。稲垣は刑務所で4年の刑期を終えて釈放されますが、復興した新生福岡アサルトのチームメイトが次々と殺される事件が起きます。稲垣は事件の真相を探り、犯人を追い詰めるために、ラグビープレーヤーとして再び立ち上がります。

感想

本作は、ラグビーファン以外にも楽しめる作品です。稲垣がチームメイトの犠牲を救うために奮闘する姿は、揺るぎない信念と勇気を感じさせます。

また、ラグビーシーンが細かく描かれているところも魅力的です。ラグビーに興味がなかった人でも、この小説を読むことでルールや戦術を理解でき、ラグビーの魅力に触れることができると思います。

ただ、サスペンス要素も強いため、何が起こるのか予測がつかずドキドキする場面も多々あります。見事な伏線の回収や、緊迫感あふれる展開は、非常に読み応えがありました。

まとめ

『ノーサイド・ゲーム』は、ラグビーを題材にしたサスペンス小説です。ラグビーファンにも、そうでない人にも楽しめる作品で、揺るぎない信念と勇気を感じさせる主人公の激しい戦いに、読者は思わず感動することでしょう。